【ゲーム業界向け】既存フォロワーのエンゲージメントを高めるTwitterキャンペーンとは

ゲームとTwitterの親和性は非常に高く、ゲームアプリのSNSマーケティングに携わる方はTwitterを活用した施策を検討されることが多いかと思います。
「フォロー&RTキャンペーンでフォロワー獲得→そのフォロワーに対してゲームの情報などを伝える」という手法は各アカウントが行っていますが、フォロー&RTキャンペーンだけでなくユーザーがさらにゲームを好きになってくれるような施策をTwitterで実施できたら良いなと考える方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、
・他のアカウントではあまり実施していない
・ユーザーが喜んでくれて、ゲームへのエンゲージメントがさらに高まる
Twitterキャンペーンを紹介します。

 

1. ゲーム内のキャラクターと遊べるシミュレーションゲームをTwitterで展開

『アズールレーン』は、4周年記念時にカスタムストーリーというメニューを活用したシミュレーションゲーム施策『アズきゅん3D』を実施しました。

カスタムストーリーはTwitterのUIに近いウェブサイトで、カスタムストーリー上でボタンを選択して次のページに進むクイズや診断ができるメニューです。
ウェブサイトでありながらUIはTwitterに似ているため、まるでTwitterを操作しているような体験をユーザーに提供することが可能です。

本施策では縦型動画でストーリーを展開することでスマートフォン画面をフル活用し、キャラクターの魅力が最大限に伝わるよう設計されました。
参加ユーザーからは「分岐多くてすごい!」「めちゃくちゃクオリティー高いじゃんw」など喜びのコメントが多数あり、エンゲージメントを高めることに成功しました。

 

2. 様々な投稿に対するユーザーの「RT」「いいね」をポイント化

『夢職人と忘れじの黒い妖精』は、リリース前の事前登録期間中に公式アカウントから発信する様々な投稿へ「RT」「いいね」をすると、そのアクションがポイント化される施策を実施しました。

指定ハッシュタグを含む公式の投稿へ「いいね」をすると10ポイント・「RT」をすると20ポイント獲得できる仕組みで、参加者全体の合計獲得ポイントに応じてゲームアプリ配信開始時にガチャチケットが全員にプレゼントされる仕様でした。

フォロー&RTキャンペーンや生放送の告知など様々な投稿に指定ハッシュタグを含めることで、ユーザーは都度ポイントを獲得することができて、公式アカウントはユーザーがポイントを獲得するたびに様々な情報を拡散してもらえる設計となっていました。
そして、参加者全体の合計獲得ポイントに応じてインセンティブが豪華になる設計とすることで、フォロワー同士の一体感を生むことに成功しました。

 

3. キャンペーン参加者のアイコンをジャックすることで、ファンコミュニティ内でのトレンドを創出

『Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories』は、キャンペーンに参加すると自身のTwitterプロフィールアイコンがゲーム内キャラクター『ペテルギウス』に変更されるアイコンジャック施策を実施しました。

アイコンジャックはユーザーに対してTwitterのOAuth認証を求めることになり、一般的なフォロー&RTキャンペーン等と比較すると参加ハードルが高くなります。
そのため、新規ではなく既存向けの施策として実施されることが多いです。

今回の施策では参加直後にアイコンが『ペテルギウス』に変わる仕様で、同じアイコンのユーザーがTwitter上に大量出現しました。
キャンペーン終了後もアイコンを元に戻さず『ペテルギウス』のままにしている参加者も多く、好意的な反応を多く得られた施策となりました。

 

4. Twitterに襲来した敵をファンみんなで倒すユーザー協力型のキャンペーン

『魔法使いの約束』は、1周年記念時に【1ツイート=1ダメージ】として、ファン同士協力してたくさんのツイートを行うことで敵を倒すキャンペーンを実施しました。

敵の残りのHPがリプライで届くため、あと何ツイートで敵を討伐できるかがリアルタイムで分かる設計となっていました。
キャンペーンは5日間連続で開催され、敵は毎日切り替わりました。
さらに敵の残りのHPによってリプライの動画も切り替わるため、毎日様々な動画コンテンツを楽しむことができました。

敵の討伐に成功するとゲーム内でアイテムがプレゼントされ、1周年を盛り上げるキャンペーンとなりました。

 

5. ゲームアプリ内で開催されるカウントダウンライブのチケットをTwitterで発券

『あんさんぶるスターズ!!Music』は、ゲームアプリ内で開催されるカウントダウンライブに向けて、ライブのオリジナルチケットをTwitterで発券できるキャンペーンを開催しました。

推しのアイドルを記入してツイートすると、自分自身のTwitterアカウント名と席番号が記載されたチケットがリプライで届く仕様でした。
席はアリーナ・スタンドの2種類で、キャンペーンのハッシュタグだけでなく「アリーナ」という単語までトレンドに入るほど大盛況の施策となりました。

またチケットはTwitterプロフィールのヘッダー画像と同じサイズで、カウントダウンライブの日までチケット画像をヘッダーに設定して楽しみに待ってもらう工夫もありました。

 

6. 3つの企画に参加してスタンプを集めるスタンプラリーキャンペーン

『NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)』は、Twitterで実施する3つの企画を横断して参加してもらうことでエンゲージメントを高めるスタンプラリーキャンペーンを開催しました。

① ミス&ミスターコン
② クイズ大会・
③ 写真展
という3つの企画があり、各企画に参加すると1つスタンプがもらえます。
参加する企画に順番の指定は無く、2つ目の企画から途中参加してスタンプを集めることも可能でした。
通常は単発で終わってしまうTwitterキャンペーンですが、スタンプラリー形式にすることで1ユーザーに様々なキャンペーンに参加してもらうことができる設計となりました。

スタンプラリー終了後には、集めたスタンプの数に応じてゲーム内のスキップチケットがプレゼントされました。

 

7. ハズレ無し!ファンへの感謝を込めた先着順インスタントウィンキャンペーン

『メギド72』は、ファンへの感謝を込めたインスタントウィンキャンペーンを実施しました。
毎日先着順に参加ができる設計となっており、参加できたユーザーには
・Amazonギフト券
・キャラクターからのメッセージ
いずれかがDMで届きました。

ファンにとってはどちらが届いても嬉しいため、ハズレ無しのキャンペーンとなりました。
またキャラクターのメッセージは全部で18種類あり、毎日異なるメッセージが返信されるようになっていました。
そのため、毎日先着順に間に合うよう参加することで、様々なキャラクターからのメッセージを受け取ることができました。

 

まとめ

今回紹介した施策は、ゲームのキャラクターをコンテンツとして活用したり、ゲームの世界観をTwitterで再現したり、様々なキャンペーンでファンのエンゲージメントを高めています。
フォロー&RTキャンペーンで獲得したフォロワーやゲームの既存ユーザーによりゲームを好きになってもらうために、このような施策を実施するのはいかがでしょうか?