【Belugaキャンペーン研究所】ユーザーの言葉を集めたい!コメント投稿系キャンペーン、ユーザーは企画意図に沿った内容をツイートしてくれるの?

「Belugaキャンペーン研究所」とは?
年間700件以上実施されるBelugaキャンペーンの過去データを独自に分析し、参加数やフォロワー増加数などの数字とはひと味違う、SNSキャンペーンの新たな効果指標や魅力を発見するシリーズ

商品の購入やサービス利用などに大きな影響を与える「口コミ」。
口コミは、実際に知人との会話で聞く場合、購買ページのレビューで観る場合だけでなく、SNS上でも数多く投稿されています。

特にTwitterではテキストの投稿がメインであることから、様々なコンテンツに対してのコメントが見受けられます。
実際に世代別の調査では、Z世代の75%が「Twitterを情報検索に利用する」と回答しており、「Twitterは本音を知ることのできるメディア」だと認識されています。
参考:https://marketing.twitter.com/ja/insights/there-is-gen-z-on-twitter

そのため、Twitterでユーザーの意見や感想を集めたい、または拡散したいといった施策は増えております。

今回は、「感想投稿キャンペーン」に参加したユーザーがどの程度「企画意図に沿った投稿」をしてくれるのか、調査しました!

コメント投稿系キャンペーンとは?

公式アカウントが行う、「サービスへの意見」や「映画を見た感想」、「商品を食べた感想」などをユーザーに投稿してもらい、抽選でプレゼントが当たるキャンペーンを、「コメント投稿系キャンペーン」と定義しています。

▼事例
商品のひとことレビューを投稿して参加するキャンペーン
https://www.uniquevision.co.jp/case/belugacampaign-niveakao

▼事例
イベント会場にて、会場の様子をツイートして参加するキャンペーン
https://www.uniquevision.co.jp/case/belugacheckin-evojapan2020

多くの場合、カンバセーショナルカードやWEBサイトカードを利用し、すでに設定されたテキストの中に、ユーザーが一部テキストを追加する形式が取られています。

実際に投稿された内容を見ると、必ずしも感想を記載しているユーザーばかりではなく、設定されたテキストに追記せずにそのまま投稿している場合もあるため、「参加数」がイコールで「感想を投稿してくれたツイートの数」ではございません。

 

実際にコメントを打って投稿してくれる?

では、実際どの程度のユーザーが、自らテキストを入力してツイートを投稿しているのでしょうか?
事前に設定された文言に、何かしらのテキストを追加して投稿したツイートの数を集計いたしました。

<抽出条件>

・2022年に実施
・シェアツイートの投稿によるインセンティブあり

上記の条件を満たす施策の結果データを抽出し、平均値を下記にまとめました。

内容問わず、事前に設定されたツイートをそのままではなく、手打ちでテキストを入力して投稿されたツイートの割合は、全体の約60%でした。
※事前に設定された内容ではないが、「ハッシュタグとメンションだけ」をツイートした(参加条件を満たさない)投稿は、「それ以外」に分類されています。

 

「企画意図に沿った」内容のツイートはどの程度?

上記と同じ条件で、企画意図に沿った内容の割合を抽出し、平均値を下記にまとめました。

また、手打ちでテキストが入力されたツイートのうち、さらに企画意図に沿った内容であるものは、約80%ほどとなりました。

全体の内訳をみると、全参加ツイートのうち約半数が企画意図に沿った内容のツイートが投稿され、約40%が設定されたものをそのまま、もしくは一部削除した状態で投稿していることがわかりました。

平均値はおおよそ半数が企画意図に沿った内容であるという結果になりましたが、実際には「企画意図に沿ったツイート」が「40%~60%の施策」と「20%程度の施策」といった内容に分かれていました。
40%~60%意図に沿った参加のあった施策は「ユーザーの思い出や好きなもの」など、参加時にユーザーが「自分事化」できる内容となっており、20%程度が意図に沿った参加となった施策は「商品やサービスについて」コメントを求める内容となっておりました。

 

まとめ

コメント投稿キャンペーンは、参加数のうち約半数ほどが企画意図に沿った内容を投稿していることがわかりました。
内容に沿ったツイートを投稿したいないユーザーの多くは、設定されたツイート内容をそのまま投稿しており、商品やコンテンツのファンというよりは「インセンティブ目的」である可能性が高いかと推測されます。

また、施策の内容としては、「ユーザーの〇〇」を質問するような、自分事化できる内容のほうが、ユーザーにとっては参加がしやすく、商品やサービスについてコメントを求める施策に比べ、企画意図に沿った内容を記載してくれる傾向にありました。